KANAGATAYAの最大の特徴は、
私たちはお客様の時間をムダにしない
お客様自身にもムダにさせない
というキャッチフレーズに代表される時短へのこだわりです。
このブログでは私たちがどれだけ工夫を凝らして、時間をムダにしない取り組みをしているかをしっていただけるように実際に私たちが行っている取り組みを紹介します。
今回は「NDA(秘密保持契約)」についてです。
NDAと時短の関係
金型修理やメンテナンスのご相談をいただくとき、多くの場合「図面」や「製品情報」、あるいは金型そのものにつまったノウハウといった機密情報をやり取りします。
これらの重要な情報を保護するためには NDA(秘密保持契約書) の締結が必要になります。
実際、金型の修理やメンテナンスをする際にNDAの締結を行うことは珍しくありません。
しかし、難しいのはNDAの締結に時間がかかってしまうと、修理等のための猶予が少なくなるという点です。
「1か月後には使いたい」という金型の修理案件において、NDAを先に締結しないと金型を送ることができないという話になり、急いで締結しようとしたものの書類の行き来だけで1週間以上かかった等というケースもあります。
我々の目指す時短の観点からはこのようなタイムロスは見逃せません。
そこで我々がNDA締結にまつわるタイムロスをどのように対処しようとしているのかこのブログでご紹介いたします。
契約書には2つのパターンがある
契約書の世界には、大きく分けて2つのパターンがあると思っています。
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自分たちに100%有利な契約
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公平な契約
どのような契約を結ぶかは交渉で決まることです。
1のタイプの契約書のメリットはうまくいけば自分たちに有利な契約を結べることです。
もし、有利な条件を締結できれば、それは商売を行う上で大きなアドバンテージになります。
一方で、このタイプは相手からの修正依頼も多くなり、契約書の最終的な内容を決定するのに時間がかかってしまうというデメリットもあります。
2の契約は、最初から公平に内容をつくってあります。双方の納得感がある内容に最初からなっているので、契約の締結にはそれほど時間がかからないメリットがあります。
一方で、自分たちに有利にできる点も公平の観点から譲ることになるので、その点で利益の最大化という点からは劣るでしょう。
どちらも正解ではありますが、KANAGATAYAが重視しているのは 「時間を節約すること」 です。
だからこそ、私たちは NDAにおいてできるだけ私たちとお客様の間で、公平な契約書の雛形ご用意しています。
これにより、余計なやり取りを省き、スムーズに業務を開始できるのです。
実際の取り組み
具体的には、私たちがNDAに関して行っていることは下記の通りです。
- NDAの雛形をホームページ上に公開している。
意外とこれは珍しいのではないでしょうか。
我々のNDAはこちらの各種資料のページで公開されています。この各種資料のページはHPのフッター(一番下)からアクセスできます。
多くの会社でもNDAの雛形をお持ちでNDAを結ぶという話になればメール等で送ってきてくれます。しかし、HP上でお客様が好きにダウンロードできる状態にしているというのは珍しいと思います。これは、我々の『時短』へのこだわりです。我々は、どのみちお客様から言われたらすぐ送ってしまう書類なら最初から公開しておけばいい、という考えを持っています。営業時間外にお客様から『NDA結びたいので雛形を送ってください』とメールが来たとき、そのメールに返信できるのは翌朝になってからです。そうなると、お客様がNDAの雛形の文面を確認できるのも翌朝以降です。この待ち時間は本当にやむを得ないものでしょうか?HP上に公開されていれば、お客様はNDAを締結したいと考えた時点で、即時にHPからダウンロードして文面を確認することができます。
文面に納得いただければ、翌朝にはもう「この内容でいいので、NDAを締結しましょう」というところまで話を進めることができます。これがまさにNDAをわざわざHPに公開している理由です。
数時間程度の時短かもしれませんが、私たちはここにこだわりをもっています。
- NDAの内容を公平な内容にしている
前述のように私たちは、契約書の内容の修正に時間を取られたくないので、最初からお互いに公平な内容に契約書をつくるようにしています。『公平』とはどういうことかというと、両当事者が同じ義務を同じだけ負うことになっています。
具体的には、すべての条文で『甲および乙』と記載され、契約の当事者双方が同じ義務を負うことになっています。また内容自体もごく一般的なNDAになっています。
『この内容なら、修正不要で締結できるな』と思っていただけるように最初からNDAの内容を作りこんでいます。 - 事前の締結の推奨
私たちが掲げるテーマに事前の一手は事後の百手に勝るというものがあります。
どんなに時短を頑張っても、金型が壊れてから対処するのでは時間的な限界があります。
本当に有効なのは、問題が起きる前に準備しておくことなのです。だから、私たちはお客様たちに、事前にNDAを締結することを強くおすすめしています。
事前に、というのは、修理などをしたい金型がなくてもNDAだけは先に結んでおきましょうということです。もちろんNDAを締結したからと言って、将来発注をしなければならないということはありません。
NDAだけ締結して、実際に金型が壊れたときに他社に修理を頼んでもらっても一向に構いませんし、相見積もり要員として見積もりだけとってみるというのでも構いません。私たちは、もしお客様の金型が壊れ、時間がないときにできるだけ修理以外のことに時間がとられないようにしたい、その一心です。
他社との違いについては、私たちの対応の速さを見ていただくことで自ずとご理解いただけるのではないかと考えています。
まとめ
KANAGATAYAは「金型を直す」だけではなく、 お客様の時間を大切にすること を第一に考えています。NDAひとつとっても、その考え方が表れています。
次回は、別の取り組みについてご紹介します。どうぞご期待ください。