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2026.07.16

金型メンテナンス

プレス機に金型が合わない|生産移管で増える「ダイハイト調整」を改造で解決

私たち KANAGATAYA は、プレス金型の修理・メンテナンス・改造を専門にしています。
この中で「改造」は少しイメージが湧きにくいかもしれません。

今回は、その改造の中でも実際に一番ご依頼が多い「ダイハイト調整」を切り口に、”改造とはどういうものか”をご紹介します。

「修理」と「改造」は目的が違う

修理・メンテナンスは、ざっくり言えば金型を元の状態に戻す作業です。
一方で改造は、元に戻すのではなく、金型を今の現場で使いやすい状態につくり変えることを指します。

「新しい形状を出したい」「別のプレス機で回したい」「もっと段取りを楽にしたい」——こうした”これから”のための手直しが改造です。

そして現場で最も多い改造の一つが、これから説明するダイハイトの調整なのです。

プレス機には、それぞれ「合うダイハイト」がある

ダイハイトとは、ダイ(金型)のHeight(高さ)、つまり金型の高さのことを言います。
プレス機ごとに取り付けることができる金型の高さの範囲が決まっていて、この範囲から外れた金型はそのままでは正しく取り付けられません。

「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、金型とプレス機の関係では、そこまで単純にはいきません。
大きなプレス機に小さな金型を載せることには限界があります。特に精度を求める仕事では、この”合っていない”状態が製品品質に効いてきます。

現場での応急処置:「板を噛ませて」高さを合わせる

取り付け自体はできても高さが足りない——そんなとき、現場では金型とプレス機の間に金属の板を挟んで高さを合わせます。下の写真がまさにその状態です。

プレス機のスライドと金型の間に金属のブロックを複数枚噛ませ、ダイハイトを合わせながら上型を取り付けている作業の様子

上型をプレス機に取り付けているところ。赤枠の3か所では、金型とプレス機のスライドの間に金属の板を噛ませて高さを調整している。取り付けはできるが、この高さ調整が追加で必要になるため段取りに時間がかかる。

 

「ブロックを噛ませるだけ」で終わらせると、じわじわ損をする

高さ調整用のブロックを挟む方法は手軽ですが、毎回の段取り替えでその作業が発生するのが厄介です。
金型を載せるたびに何枚もの板を正しい位置に組み、高さと平行を出し直す。これは確実に時間を食いますし、組み間違い・入れ忘れといったミスの温床にもなります。

実際、弊社でもそういうミスが起こったケースはあります。
また、この高さ調整を間違えた結果、金型が大きく破損してしまったケースの修理・改造を担当したこともあります。

プレス金型の修理・改造 / 中部地方 / 作業機メーカー 更新日2026年5月13日

長い目で見ると製品不良やトラブルの遠因になります。

恒久対策:金型そのものを「かさ上げ」してしまう

そこで私たちがおすすめするのが、ダイハイトを稼ぐための金属を金型自体に追加する改造です。
毎回ブロックを積むのではなく、金型の側に必要な高さを最初から作り込んでしまう。あわせて、使うプレス機の仕様に合わせて取り付け穴やクランプ座を追加工し、そのプレス機に”すっと載る”状態にします。

  • ブロックを噛ませる(応急)……初期費用ゼロ。ただし段取りのたびに作業が発生し、時間もミスのリスクも積み上がっていく。
  • 金型をかさ上げする(改造)……一度の改造費はかかるが、以降の段取りが軽くなり、精度と再現性が安定する。使うほど差が出る。

これが、KANAGATAYAで最も多い改造です。
派手な形状変更ではなく、こうした”載せやすく・使いやすくする”改造こそ、現場のいちばん近くにあるニーズなのです。

なぜ今、ダイハイト改造が増えているのか

この手のご相談が多い背景には、生産の移管があります。「それまで別の会社で作っていた部品が、その会社で作れなくなり、自分たちのところに回ってきた」——元々金属加工の世界では珍しくない話ですが、昨今の後継者不足による廃業なども相まって、この手の話は特によく聞くようになりました。

ところが、引き継いだ側が持っているプレス機が、元と同じとは限りません。
金型はあるのにそのままでは載らない。だからダイハイトを合わせる調整、つまり改造が必要になるわけです。移管が増えるほど、この改造のニーズも増えていきます。

金型の移管を受けた際にはぜひご相談を

改造で一番多いのはダイハイト調整、そしてその多くは生産移管がきっかけです。高さ調整するブロックを噛ませる応急処置で毎回やりくりしている金型があれば、それは改造で根本から楽にできるサインかもしれません。

私たちは他社製・図面のない金型でも、現物から状態を把握してご提案します。「新しい型を起こす予算はないが、この型をなんとか今のプレスで使いたい」——そんなときこそ、改造という選択肢を思い出してください。

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どこよりも早い返信でお客様の時間をムダにしません。

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多くのお客様が私たちの考えに賛同し、「今は修理が必要な金型はないけど、とりあえずNDAだけ先に結びたい」とご連絡くださいます。

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